1950年代韓国における図書館学教育の導入背景 : 「ピーボディ・プロジェクト」の展開を中心に

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タイトル別名
  • Background of the Introduction of Library Science Education to Korea in the 1950s : Focus on the Assistance Plan of Peabody Project
  • 1950ネンダイ カンコク ニ オケル トショカンガク キョウイク ノ ドウニュウ ハイケイ ピーボディ プロジェクト ノ テンカイ オ チュウシン ニ

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抄録

本稿では, 1950年代米国教育援助の中で展開された韓国への図書館学教育の導入について,文献分析とインタビューによって,その背景を明らかにした。1955年までの米国教育援助政策は現職教員の再教育に止まっていたが, 1956年から養成へと変わった。図書館援助の面でも養成が重視され,ピーボディ大学の援助を受けて1957年に延世大学図書館学科が創設された。ピーボディ大学は優秀な図書館学校を持っており,これは同大学が米国務省国際協力庁により米国対韓教育使節団として選定される一因であった。ピーボディ大学プロジェクトには最初から図書館学科の設立計画が含まれており,その背景には1955年段階での韓国図書館界の強い働きかけがあった。延世大学が図書館学科創設の適地として選定された理由には,キリスト教系大学であったこと,総長の図書館への関心,副館長エルロドによる米国型図書館サービスの導入,韓国初の現代的図書館の新築などが考えられる。

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