宇宙実験室から宇宙工場へ(宇宙化学を支える化学)(<特集>宇宙と化学)

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タイトル別名
  • Present Space Laboratory toward Future Space Factory
  • 宇宙実験室から宇宙工場へ
  • ウチュウ ジッケンシツ カラ ウチュウ コウジョウ エ

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抄録

1984年8月30日-9月5日にかけて飛行したスペースシャトル41-Dミッション(通算12回目)での電気泳動装置による医薬品の分離, 精製はアメリカ・マクダネルダグラス宇宙航空会社の企業秘密とされているが, がん免疫療法用の生体内タンパク質インタロイキンらしいとのうわさがある。1987年にはアメリカ食品医薬局(FDA)の新薬許可を得た後, 1988年にはパイロットプラントを打ち上げて精製し販売する予定があるなど, 今後, 無重量状態を利用する宇宙実験室の活動が期待され, 更には宇宙基地(カット参照)を経て, 1990年代中期以降には宇宙工場へと夢は大きい。以下新材料, 薬種精製の場がなぜ宇宙なのか, 過去及び現状での宇宙材料実験の実施分野, 宇宙材料実験の特長と期待される成果並びにNASAの発表した宇宙基地の基準型態, 我が国の対応現状などについて極く簡単にご紹介し, 化学界へのご参考と致したい。

収録刊行物

  • 化学教育

    化学教育 32 (6), 496-498, 1984

    公益社団法人 日本化学会

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