アボガドロ定数(どうやってそれを求めたの 4)

書誌事項

タイトル別名
  • どうやってそれを求めたの(4)アボガドロ定数
  • ドウ ヤッテ ソレ オ モトメタ ノ 4 アボガドロ テイスウ

この論文をさがす

抄録

アボガドロ定数は, 19世紀後半からマクロの物理現象に現れる分子の大きさと単位時間の衝突回数などを用いて推定された。定量的な測定はおもに20世紀に入ってから行われ, 1910年代に, ファラデー定数と電子の電荷の比などに基づいて, およそ6.0×10^<23>mol^<-1>であることがわかった。1940年代には3桁目まで, 最近では6桁目まで正確な数値が得られている。現在の値はおもにケイ素単結晶の格子定数・密度・モル質量の測定に基づくもので, 国際協力のもとにさらに測定の信頼度を向上させる努力が続けられている。もし将来8桁目まで信頼のおける測定値が得られたら, キログラムの国際標準は原子質量で定義され, kg原器は博物館に移される日が来るかも知れない。

収録刊行物

  • 化学と教育

    化学と教育 46 (10), 636-640, 1998

    公益社団法人 日本化学会

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (10)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ