情報文化と伝統文化について : 京都祇園祭を中心とした考察(1)
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- 三好,賢周
- 明治大学
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抄録
7月17日の山鉾巡行で名高い京都の祇園祭は、日本三大祭の筆頭として、前日より内外から多数の人達がどっと繰り出す。その様は、絢爛で雅な面が強調され、今日では観光イベントとしての印象を与える。しかし、単なる祭というより794年の平安京以降、従来からの渡来文化も取り入れての日本文化の情報発信という歴史的役割を担っており時代の変遷とともに集大成したものと考えられる。-この日本特有の文化を、私は3年前の全国大会で、「日米情報文化比較」にて、『玉ネギのような文化』という表現を借りたのであるが、京都祇園祭は、まさにその見本と考えてよいと思う。ところで、昨今、「八坂神社と祇園祭は、関係がないように受け取られる観光パンフレットがあるようだ。」と聞き及んだ。それが事実でない事は、平安京、八坂神社(祇園社)との関わりを検証していくことで明らかになるが、今回は、「京都祇園祭」が、いかなる時代背景でもって継承されてきたのかを探り、その上で「伝統文化」として将来に向けてどのような形態で受け継がれるのか、あるいは、受け継ぐことができるのかを、甚だ力不足で大胆とは思うが情報文化の視点より試みてみたい。諸先生方より、御教示賜ればまことに幸いに存じます。
収録刊行物
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- 情報文化学会全国大会講演予稿集
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情報文化学会全国大会講演予稿集 5 36-42, 1997-11-08
情報文化学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1544231895006338688
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- NII論文ID
- 110001882241
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- NII書誌ID
- AN1053932X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- NDL-Digital
- CiNii Articles