ラット骨格筋への熱負荷にともなう熱ショックタンパク質の発現変化

書誌事項

タイトル別名
  • CHANGES IN THE EXPRESSION LEVELS OF STRESS PROTEINS IN RAT SKELETAL MUSCLES DUE TO HEAT STRESS EXPOSURE
  • ラット コッカクキン エ ノ ネツフカ ニ トモナウ ネツ ショックタンパクシツ ノ ハツゲン ヘンカ

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抄録

本研究は, ウィスター系成熟雄ラットを用いて, 左脚骨格筋に直接熱ストレスを負荷し, 筋温を42℃で1時間維持した後の回復期におけるHSP60, HSP72, およびHSC73発現量の経時的変化を検討した.その結果, 遅筋のヒラメ筋では熱ストレス後の回復0~4時間までの間に, 分析したすべての熱ショックタンパク質に有意な増加がみられた.一方, 足底筋では, 熱ストレス終了直後にHSP60の一過性の増加がみられたものの, HSP72とHSC73の発現量にはまったく変化は認められなかった.このことは, 熱ストレスに対するヒラメ筋と足底筋の応答の違いを示すものであり, ヒラメ筋は足底筋と比較して熱ストレスに対して迅速に反応する能力を有することが示唆された.

収録刊行物

  • 体力科学

    体力科学 50 (2), 193-200, 2001

    一般社団法人日本体力医学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (29)*注記

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