前腕の筋持久力トレーニングが作業中及び回復期血流量に及ぼす影響

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タイトル別名
  • EFFECTS OF MUSCULAR ENDURANCE TRAINING ON FOREARM BLOOD FLOW DURING AND AFTER RHYTHMIC CONTRACTION
  • ゼンワン ノ キン ジキュウリョク トレーニング ガ サギョウチュウ オヨビ

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抄録

筋持久力トレーニングが, 安静時, 作業中, 回復期の血流量に及ぼす影響を検討した.筋持久力トレーニングは, 3週間とし1日1回最大筋力の30%の負荷を60回/分のテンポに合わせて, 1cmの高さに疲労困憩まで持ち上げることによって行わせた.<BR>筋持久力作業は, ハンドエルゴメーターを用いて, 前腕血流量 (安静時, 作業中, 回復期) の測定は, 水銀ラバーストレインゲージプレチスモグラフ法を用いて行った.<BR>筋持久力は, 3週間のトレーニングによって約171.6%増大した (p<0.001) .<BR>安静時血流量は, トレーニングによって有意な変化を示さなかった.<BR>作業中最高血流量 (p<0.01) , 作業終了直前血流量 (p<0.05) , 作業終了直後血流量 (p<0.05) は, トレーニングによって有意に増大した.<BR>また, トレーニング3週間目の作業中血流量は, トレーニング前に比べて作業開始直後から高い値を示した.<BR>以上の結果は, これまでに報告されている筋持久力トレーニング効果の結果を確認し, さらに, 作業中血流量がトレーニングによって増大することを明らかにしたものと考えられる.

収録刊行物

  • 体力科学

    体力科学 35 (3), 127-133, 1986

    一般社団法人日本体力医学会

被引用文献 (1)*注記

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