アルカリ溶液誤飲後食道狭窄に対して大彎側胃管による食道再建を施行した1治験例

• 井上 隆

  山口大学第1外科

• 谷口 聡

  山口大学第1外科

• 桂 春作

  山口大学第1外科

• 榎 忠彦

  山口大学第1外科

• 野島 真治

  山口大学第1外科

• 濱野 公一

  山口大学第1外科

書誌事項

タイトル別名

• Successful Reconstruction of the Esophagus Using Gastric Tube Transposition in a Child With Esophageal Stricture After Caustic Ingestion : A Case Report

抄録

症例は5歳8ヵ月の女児.4歳4ヵ月時に強アルカリ(オルトケイ酸ナトリウム溶液)を誤飲した.その後,合併した食道狭窄に対して4歳6ヵ月時よりバルーン拡張術を合計20回施行したが拡張の継続は得られず,根治術として開腹で食道亜全摘術を施行した.食道再建は非開胸下に大彎側胃管を後縦隔経路で吊り上げ,頚部で食道胃管吻合を施行した.術後はまだ1年3ヵ月と短期間ではあるが,大きな合併症もなく一般生活も支障なく送れており,経過は良好である.

収録刊行物

• Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons

  Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 39 (5), 667-670, 2003

  特定非営利活動法人 日本小児外科学会

キーワード

• 腐食性食道炎
• 食道狭窄
• 胃管
• 小児食道再建

詳細情報

• CRID: 1390282679796954112
• NII論文ID: 110002087536
• NII書誌ID: AN00192281
• DOI: 10.11164/jjsps.39.5_667
• ISSN: 21874247
• ISSN: 0288609X
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2004042566
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可