小児後天性肛門疾患の治療についての検討

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  • Treatment of Anal Disease in Infants and Children

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抄録

1.痔瘻は保存療法により3ヵ月以内に63%, 1年以内に86%が治癒した.乳児例の再発もみられたが, 3歳以上の症例では乳児期の既往が高率にみられた.長期間にわたり再燃を繰り返す症例, 年長児で乳児期に既往がある症例は手術も考慮する必要がある.2.裂肛は保存療法でほとんど軽快治癒した.3.内痔核は3ヵ月以内の保存療法で75%が治癒した.症状遷延例や大量出血例には手術適応があると考えられる.4.直腸脱は4歳頃までに軽快するが, 幼児例で4歳を過ぎても出血や頻回の脱出をきたす場合は手術を要する.5.手術が適応になる肛門疾患には, 直腸肛門ポリープ, 外傷などがある

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