ラット培養黄体細胞でのPhospholipase CおよびPhospholipase A_2活性化におけるGTP結合蛋白質の関与に関する検討

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  • A Study on GTP-binding Protein in the Activation of Phospholipase C and Phospholipase A_2 in Cultured Rat Luteal Cells

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抄録

ラット培養黄体細胞におけるphospholipase CやA_2の活性化に細胞情報のトランスジューサーとしてのGTP結合蛋白質(G蛋白質)が関与しているか否か検討し以下の結果を得た. 1. PGF_<2α>, GnRH受容体刺激によるラット黄体細胞のイノシトールリン酸の産生およびアラキドン酸の放出は, GTP依存性の反応であり, GTP結合蛋白質の介在が示唆された. 2. IAP非処理時に41K膜蛋白質がラベルされたが, この蛋白質はGTP結合蛋白質のα-サブユニットで, ラット黄体細胞においてもG蛋白質の小サブユニットがADPリボシル化されたと考えられた. 3. IAP前処理を受けた黄体細胞をPGF_<2α>, GnRHaで刺激した時, イノシトールリン酸の産生およびアラキドン酸の放出はともに抑制されなかった. 4. これらは受容体とphospholipase C, A_2との間にGi以外のG蛋白質が介在することを示唆している.

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