腸回転異常症における腸軸捻転の超音波検査

• 椛澤 由博

  亀田総合病院小児外科

• 石川 正美

  亀田総合病院小児外科

• 岡松 孝男

  昭和大学病院小児外科

書誌事項

タイトル別名

• Diagnosis of Midgut Volvulus in Intestinal Malrotation Using Ultrasonograhy

抄録

腸回転異常症に対する手術の緊急性は,腸軸捻転の程度によって左右される.上部あるいは下部消化管造影検査は,腸回転異常症の診断には欠かせないものではあるが,特に腸軸捻転が強く存在する際には,その診断に難渋し,いたずらに被曝線量を多くしてしまうことがある.すなわち消化管造影のみでは,腸回転異常症と診断されても,腸軸捻転の有無やその程度については十分に判断できないことがある.一方,腹部超音波検査およびカラードップラー検査では,腸軸捻転が存在する場合には,whirlpool sign といわれる上腸間膜動脈を腸管,腸間膜,上腸間膜静脈が取り囲む像をとらえることができた.われわれは,これらの所見は,腸回転異常症における緊急手術の指標になると考える.

収録刊行物

• Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons

  Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 32 (7), 1104-1109, 1996

  特定非営利活動法人 日本小児外科学会

キーワード

• 腸回転異常症
• whirlpool sign 中腸軸捻転

詳細情報

• CRID: 1390282679793968640
• NII論文ID: 110002108393
• NII書誌ID: AN00192281
• DOI: 10.11164/jjsps.32.7_1104
• ISSN: 21874247
• ISSN: 0288609X
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1997181775
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可