待機手術を行った小児虫垂炎 22 例の臨床的検討 : 炎症消退日数と入院の延長要因について

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  • Clinical Evaluation of Delayed Appendectomy With Special Reference to Factors Affecting Prolonged Hospitalization

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抄録

【目的】待機手術(DA)施行例の炎症消退と治療日数との関係を調べ, 入院期間短縮の可能性を検討する.【対象】DA施行例(22例)を, 初回入院後保存療法を行い約4週間で手術した前期群(9)といったん退院の後3∿4カ月後に再入院し虫垂を切除した後期群(13)に分け比較, 検討した.【結果】保存療法は19例に, ドレナージは3例に行われ, 炎症消退までの日数はドレナージ例で有意に短かった.治療開始後炎症消退までに前・後期共に約10日(抗生剤投与は12日)を要したが.それ以上に無治療下の経過観察は長かった(前期でDA前に約2.5週間, 後期で1.5週間).DA時の残存炎症は後期が前期に比べ軽度で, 合併症も少なかった.【結論】待機手術は二期的に行うべきで, 入院期間の短縮は膿瘍ドレナージ, 無治療経過観察の排除およびday surgeryに準じた予定手術への組み込みなどにより可能と考える.

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