I期卵巣癌においても全例second-look operationは必要か?

• 倉田,仁

  新潟大学医学部産科婦人科学教室

• 吉谷,徳夫

  新潟大学医学部産科婦人科学教室

• 児玉,省二

  新潟大学医学部産科婦人科学教室

• 田中,憲一

  新潟大学医学部産科婦人科学教室

書誌事項

タイトル別名

• Is Routine Second-look Operation Justified for Stage I Ovarian Cancer?

抄録

初回治療の原発性上皮性・間質性卵巣癌I期33例を対象に, second-look operation(SLO)の成績と問題点を検討し以下の結論を得た. 1. I期卵巣癌33例中24例にSLOを施行し, 2例(8.3%)において腹腔洗浄細胞診が疑陽性 (class III)であったが, 組織学的再発例は認めなかった. 2. SLO陰性後の再発は, Ic期(腹水細胞診陽性型)で基本術式未施行の1例(4.5%)であった. 3. Ic期(被膜浸潤型)の2例(33.3%)とIc期(腹水細胞診陽性型)の1例(16.7%)に再発したが, Ia期およびIc期(術中破綻型)は再発を認めなかった. 4. Ia期又はIc期(術中破綻型)で基本術式施行例においては, SLOを省略できる可能性が示唆された.

収録刊行物

• 日本産科婦人科學會雜誌

  日本産科婦人科學會雜誌 47 (2), 121-124, 1995-02-01

  日本産科婦人科学会

キーワード

• Stage I ovarian cancer
• Second-look operation

詳細情報

• CRID: 1542543045172659968
• NII論文ID: 110002111089
• NII書誌ID: AN00190060
• Web Site: http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10697556
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1995240885
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • NDL-Digital
  • CiNii Articles