台湾産モリバッタTraulia ornata(直翅目:イナゴ科)の1新亜種

書誌事項

タイトル別名
  • A New Subspecies of Traulia ornata (Orthoptera : Catantopidae) from Taiwan
  • 台湾産モリバッタTraulia ornata(直翅目:イナゴ科)の1新亜種〔英文〕
  • タイワンサン モリバッタ Traulia ornata チョクシモク イナゴカ

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抄録

1989年,国立科学博物館(東京)によって行われた台湾高山帯の動物相調査の際,従来知られたモリバッタTraulia ornataの亜種とは異なる1型を,中部の能高越えルートにおける2,000m以上の地点および南部の藤枝および鶏南山の1,550m以上の地点から得た.これまで低地から知られていたタイワンモリバッタ(モリバッタ基亜種)T.o.onataとはとくに脛節の色彩によって明瞭に区別され,また体長も安定性があるので,新亜種T.o.chuiとして記載した.本亜種は,その分布の状況から,おそらく低地の基亜種から直接に分化したものではなく,共通の祖先集団が前後2度にわたって中国大陸から台湾へ侵入し,最初に入った集団が高地型chuiとして進化を遂げ,後に入ったものが低地型ornataになったものと考えられる.

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