南西諸島の介形類

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タイトル別名
  • Freshwater Ostracoda from the Southwestern Islands of Japan
  • 南西諸島の介形類〔英文〕
  • ナンセイ ショトウ ノ カイケイルイ エイブン

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抄録

本研究は日本大学学術助成による総合研究(代表者、鈴木實)の一環としてなされ、鈴木教授に同行した寺内により採集された材料を大久保が固定したものである。約50のサンプル瓶のうち,1/3に介形類が見られた.新種2種をふくむ11種を同定した.淡水産介形類の大部分を占める匍匐型の種はこのサンプルには種数・個体数ともに少なく,遊泳型の種は個体数が多かった.これが南西諸島の介形類ファウナの特異性によるのか,採集法の違いによるのかは,今後の研究に待たねばならない.新種Ilyocypris haterumensisおよびPotamocypris sudzukiiは,沖縄本島や奄美諸島の淡水産介形類を調査し20種を採集したBROODBAKKER(1987)の報告にも載っていないので,南西諸島の中でも南の方に生息する種と考えられる.

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