コクゾウムシ虫体より抽出された免疫グロブリン結合物質(IBS)の検討

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  • PROPERTY OF IMMUNOGLOBULIN BINDING SUBSTANCE (IBS) FROM THE GRANARY WEEVIL

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抄録

ヒトIgGが結合したSepharose 4Bを用いたaffinity chromatographyによって15gのコクゾウムシ虫体より240mgの免疫グロブリン結合物質(IBS)が精製された.このIBSは6M尿素中でのゲル濾過や高速液体クロマトグラフィーなどによって3個の分画に分離された.分子量はそれぞれ150000, 27000, 10000であった.しかしSDS存在下でのポリアクリラマイドゲル電気泳動(SDS-PAGE)ではすべて単一で分子量が約14000であった.さらに最小分画を^<125>Iでラベルしてゲル濾過を行うと, IBSはPBSに溶解することによって分子量が大きくなることが確認された.以上のことからこれらの分画はpolymerであろうと思われた.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 34 (6), 394-398, 1985

    一般社団法人 日本アレルギー学会

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