2種の食物が関与したと考えられたFood-Dependent Exercise-Induced Anaphylaxisの1例

  • 三宅 健
    静岡県立こども病院感染免疫アレルギー科
  • 河盛 重造
    静岡県立こども病院感染免疫アレルギー科
  • 吉田 隆実
    静岡県立こども病院感染免疫アレルギー科

書誌事項

タイトル別名
  • A PEDIATRIC CASE OF FOOD-DEPENDENT EXERCISE-INDUCED ANAPHYLAXIS

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抄録

13歳のfood-dependent exercise-induced anaphylaxisの男児例を報告した.本症例は昼食を摂取した3時間後に運動を行ったところ, アナフィラキシー症状が出現した.その後, 患者血清中に昼食として食べたエビとイカに対する特異IgE抗体が存在することが, in vivoだけでなくin vitroでも証明された.したがって, この2種の食物を同時に摂取することにより強い即時型アレルギー反応が出現し, それが運動によりさらに増強され, アナフィラキシー症状に至った可能性が高いと考えられた.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 37 (1), 53-56, 1988

    一般社団法人 日本アレルギー学会

被引用文献 (4)*注記

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