福岡市におけるスギ・ヒノキ科花粉飛散の年次変動と気象条件 : スギ・ヒノキ科花粉飛散予報

書誌事項

タイトル別名
  • THE ANNUAL VARIATIONS IN AIRBORNE CRYPTOMERIA JAPONICA AND CUPRESSACEAE POLLEN COUNTS AND METEOROLOCIAL CONDITIONS IN FUKUOKA CITY : Prediction of Cryptomeria j.and Cupressaceae Pollen Counts

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抄録

福岡市において1972年より現在までDurhamの標準花粉検索器を用いて空中花粉調査を行っている.スギ・ヒノキ科の飛散花粉が最も多く, スギはおおよそ2月-3月, ヒノキ科は3月-4月に飛散している.花粉飛散量と飛散開始時期が毎年著しく変化する.気象条件との関係を検討した結果, 飛散量は前年度7月の月平均気温(r=0.878, p<0.001), 飛散開始日はその年度1月の月平均気温(r=-0.765, p<0.001)と最も高い相関を示した.一方, スギ・ヒノキ科花粉によるスギ花粉症新患者数(九大耳鼻科外来)とスギ・ヒノキ科花粉飛散量の年次変動はほぼ平行している(r=0.906, p<0.01).スギ・ヒノキ科花粉を一括した飛散花粉の予報はある程度可能で, 臨床家や患者にとって重要な情報となると考えられる.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 37 (6), 355-363, 1988

    一般社団法人 日本アレルギー学会

被引用文献 (18)*注記

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