書誌事項
- タイトル別名
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- STUDIES ON THROMBOXANE B_2 LEVEL IN NASAL LAVAGE FLUID AFTER ANTIGEN CHALLENGE IN PATIENTS WITH ALLERGIC RHINITIS AND GUINEA PIG MODELS
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抄録
thromboxane A_2 (TxA_2)は喘息における気管支収縮や非特異的過敏性の成立に重要な役割をはたしていると言われている. 我々は鼻アレルギーの病態におけるTxA_2の役割を検討するため, 鼻アレルギー患者および能動感作モルモットにおいて, 抗原誘発後の鼻腔洗浄液中のTxA_2の安定代謝産物であるthromboxane B_2 (TxB_2)濃度をradioimmunoassay (RIA)にて測定した. 鼻アレルギー患者とモルモットモデルにおいて, 鼻腔洗浄液中TxB_2濃度は誘発直後に有意(p<0.05)に上昇した.誘発直後のTxB_2濃度はそれぞれ36.4±7.5pg/ml, 55.6±21.8pg/ml (mean±SE)であった. 鼻アレルギー患者とモルモットモデルにおいて鼻腔洗浄液中TxB_2濃度が抗原誘発後10時間以内に二相性に上昇した例も認めた. TxB_2が再上昇した症例と鼻腔通気度が二相性の上昇した症例の間に有意な(p<0.03)相関関係を認めた. これらの結果からTxA_2は鼻アレルギーの遅発相の鼻閉に関与している可能性が示唆された.
収録刊行物
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- アレルギー
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アレルギー 44 (9), 1159-1166, 1995
一般社団法人 日本アレルギー学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204978325888
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- NII論文ID
- 110002424636
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- NII書誌ID
- AN00012583
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- ISSN
- 13477935
- 00214884
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可