クラスター分析による魚介類アレルギーにおける共通アレルゲン性の検討

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  • CLINICAL CHARACTERISTICS OF SEAFOOD ALLERGY AND CLASSIFICATION OF 10 SEAFOOD ALLERGENS BY CLUSTER ANALYSIS

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抄録

【目的】魚介類に感作されている患児の特徴を検討し, 魚介類アレルゲン間の関連性を明らかにすること.【対象と方法】気管支喘息(BA)およびアトピー性皮膚炎(AD)患児のうち, 魚介類に対する特異IgE抗体(CAP法)が確認された23例(魚介類群)につき, 臨床像, 総IgE, 各種特異IgE値を検討した.さらに, CAP class値を用いて魚介類アレルゲンのクラスター分析を行った.【結果と考察】魚介類による即時型反応は3例に認められた.また, 魚介類群ではADの頻度, 総IgEが高く, 多抗原に感作される傾向が認められた.クラスター分析で魚介類アレルゲンは生物学的分類とほぼ一致する以下の4群に分類された.1)サケ, イワシ, アジ, サバ, 2)タラ, マグロ, 3)タコ, イカ, 4)カニ, エビ.この分類をもとに各特異IgE抗体を測定することは, 魚介類アレルギーの検索に有用であると考えられた.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 49 (6), 479-486, 2000

    一般社団法人 日本アレルギー学会

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (28)*注記

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