気管支喘息患者におけるセラトロダストの臨床効果と尿中/喀痰中 : 11-デヒドロトロンボキサンB_2値との相関

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タイトル別名
  • CORRELATION BETWEEN THE CLINICAL EFFECTS OF SERATRODAST AND THE LEVEL OF 11-DEHYDROTHROMBOXANE B_2 IN URINE/SPUTUM IN BRONCHIAL ASTHMA PATIENTS
  • キカンシ ゼンソク カンジャ ニ オケル セラトロダスト ノ リンショウ コウカ ト ニョウチュウ/カクタンチュウ 11-デヒドロトロンボキサン B ₂ アタイ ト ノ ソウカン

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抄録

セラトロダストはトロンボキサンA2(TLA_2)受容体拮抗剤であるが,気管支喘息患者全例に有効なわけではなく,有効例/無効例が明確に分かれることも事実である.今回我々は,セラトロダストの臨床効果を"投与前に予測し得るか否か"を検討する目的で,薬剤投与前の尿および喀痰を採取し,TLA_の代謝産物であるTXB_2と11-DHTXB_2を測定し,その値と薬剤投与後の臨床効果との間に相関があるか否かを検討した.その結果,有効群と無効群間での比較検討においては,セラトロダスト投与前の喀痰中/尿中TXA_2代謝産物の濃度には,いずれも有意差は得られなかったが,箸効群(4例)と非著効群間の比較検討においては,暮効例の尿中11-DHTXB_値は薬剤投与前から有意に高値を示していた.すなわち,尿中11-DHTXB_2が高値を示す気管支喘息患者では,セラトロダストが署効を示す可能性が示唆された.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 50 (6), 540-546, 2001

    一般社団法人 日本アレルギー学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (7)*注記

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