WEBサイトによる花粉飛散情報の提供と, アクセス数および患者動態

書誌事項

タイトル別名
  • INVESTIGATION OF TRENDS IN PATIENTS WITH POLLINOSIS BY USING WEB SITE AND THE CORRELATION ACCESS NUMBER AND JAPANESE CEDAR POLLEN COUNTS
  • WEB サイト ニ ヨル カフン ヒサン ジョウホウ ノ テイキョウ ト アクセススウ オヨビ カンジャ ドウタイ

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抄録

【目的】花粉症患者数は増加傾向にあるが, 医療機関を受診せず市販薬ですませてしまう患者も多い. 患者動態を把握するにあたり, 医療機関だけでの調査では不十分と考え, 患者が比較的利用しやすいWebサイトを用いその実態についてアンケート調査を行った. 【方法】2003年2月1日から4月30日, B製薬会社のWebサイトによるアンケート調査を行なった. 花粉飛散数とアクセス数の相関, 花粉症情報収集源, 初期治療につき検討した. 【結果】Webへのアクセス数は348,045件, アンケートに回答した患者は1,612名であった. アクセス数と花粉飛散実測値には有意な正の相関がみられた. 花粉症の情報源はテレビ/ラジオが61.2%, インターネットが61.2%であった. 治療開始時期について, 年齢別には, 40歳未満は症状出現後が多く, 40歳以上は症状出現前が多かった. また, 地域別にみると, 東日本では症状出現前が多く, 西日本では症状出現後が多かった. 【結語】年齢, 地域などが受診状況に影響を与えることが認められた. 近年パソコンの普及率も急速に広がり, 今後さらにインターネットからの情報提供は重要性を増す. 情報提供者には信頼性の高いWebサイトの製作が求められる.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 54 (5), 464-470, 2005

    一般社団法人 日本アレルギー学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (7)*注記

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