信仰に関わる場所についての研究序説 A Fundamental Study on Places of Faith

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抄録

本稿は,筆者が希求する新しい学問『人間・環境学』をスタートさせることを目標に取り組んだ幾つかの具体的研究の例示である。「信仰に関わる場所」に対する具体的な研究を先ず掲げた。小説『星の王子さま』,仏教の聖典『妙法蓮華経』,黄葉宗の開祖・隠元禅師(1592〜1673)の伝記『普照国師年譜』の記述の中に見られる「信仰に関わる場所」について,問題点を指摘した。具体的な場所として,筥崎宮(福岡市所在)に関わって「信仰に関わる場所」について,その志向について造型上に現れた軸線について,自然との関係で新しい視点を提案した。日本で最も場所との関連で注目される偉大な宗教人である空海(774〜835)が希求した「信仰に関わる場所」である高野山(和歌山県所在)との関連を,空海自身の書いた文章をもとに指摘した。こうした例示を掲げた研究を通して,「場所」がもつ「論理」が,「人間の思想」における「論理」と切り離せない「場所」において,「宗教的世界観」が成立するのであろう,という予感を抱いたことを,筆者は日本人哲学者・西田幾多郎(1870〜1945)に学んでいることを,宣言した。

This paper is the first of a new series investigating the relation of human beings to their environment. First, this paper points out the places of faith mentioned in Antoine de Saint-Exupery's novel The Little Prince, the Buddhist Sutra Saddharma-Pundarika, and the Zen priest lngen's biography Fushokokushi-Nempu. In addition, a concrete understanding of Hakozaki Shrine's visual axis for a place of faith is explained. Next, the paper looks at the special characteristics of Koya-san which was an actual place of faith in Japan that Kukai wished for and wrote about in his own letters. The paper concludes by stating that the logic of topology is strongly connected to a theory of life, that is, places of faith.

収録刊行物

  • 福岡国際大学紀要

    福岡国際大学紀要 (11), 17-25, 2004-02

    福岡国際大学・福岡女子短期大学

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110002556647
  • NII書誌ID(NCID)
    AA11321205
  • 本文言語コード
    JPN
  • 雑誌種別
    大学紀要
  • ISSN
    13446916
  • NDL 記事登録ID
    6876581
  • NDL 雑誌分類
    ZV1(一般学術誌--一般学術誌・大学紀要)
  • NDL 請求記号
    Z71-C393
  • データ提供元
    NDL  NII-ELS 
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