コミュニケーションカード「大福帳」を用いた教員養成大学の授業改善の試み

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タイトル別名
  • A Trial of Lesson Improvement using Communication Card "Shuttle Card "DAIFUKU"" in Teacher Training

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抄録

教員養成大学における授業改善の方策を探るために,授業者と受講生全員との間でコミュニケーションカード「大福帳」を用いた伝言とコメントのやり取りを毎週継続して行うとともに,受講生からの意見を次の回の授業の改善に反映させる試みを行った。アンケート調査の分析の結果,①受講生から寄せられた理解できたこと,疑問に思ったこと等に対して授業者が確認,訂正,補足説明等をコメントしたことが履歴として蓄積されており,学びの連続性の認識とともに学習内容の理解が促進され,次の学習への意欲向上につながった,②受講生からの授業方法に関する問題点の指摘を受けて,授業者はその次の回に即時に授業方法の改善に反映させたことで受講生との間に信頼関係が生まれ,毎回の授業を授業者と受講生全員で創造しているという風土が醸成された,③教職を目指す受講生にとって,教師の役割を再認識し,授業実践に対する考え方を再考させるきっかけを与えることができたことが明らかとなった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282681087112448
  • NII論文ID
    110002664748
  • NII書誌ID
    AA11161696
  • DOI
    10.14935/jsser.18.6_83
  • ISSN
    18824684
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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