自然科学的教材によって進める国際理解教育の一試案
-
- 上西 一郎
- 兵庫県立神戸甲北高等学校
書誌事項
- タイトル別名
-
- International mutual understanding education through natural science materials
抄録
これからの日本は、社会・経済・文化等の国際化がますます重要になる。このような国際性を身につける教育の推進は、全教科を通して実践されねばならない。理科による実践例は、教材が世界共通であることが多いためか比較的少ない。本論では、理科による国際理解教育として、自然事象のうち、「太陽や月の日周運動およぴ月の位相変化の南北両半球での観察」をするための教材の検討をした。高校生への事前調査結果から次のことか判明した。南半球は北半球と「逆の世界である」ときいており、北半球が冬のとき、南半球は夏であることは良く知っている。しかし、高校生の約半数が南半球では、季節は春から冬に変わると考えている。夕方、西の空に見える三日月の形についても、多くの生徒は、何がどのように逆であるのか説明出来ないことか判明した。月の位相に関する教材は、北半球の楊合と南半球の場合の両方を準備しなければならない。
収録刊行物
-
- 日本科学教育学会研究会研究報告
-
日本科学教育学会研究会研究報告 2 (6), 17-22, 1988
一般社団法人 日本科学教育学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001206108582272
-
- NII論文ID
- 110002685472
-
- ISSN
- 18824684
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可