科学的思考力と言語能力を育むための初等中等理科教材の開発研究 : 小学校理科授業での実践事例 [in Japanese] A Research on Development of Teaching Materials to Foster Students' Scientific Thinking and Language Skills in Primary and Secondary Schools Science : Case Studies of Primary School Science Teaching [in Japanese]
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Abstract
本研究では、子どもたちが自分の考えを豊かに発想し表現していく中で, 児童生徒の科学的思考力や言語能力を育成するための理科授業実施プログラムの開発をめざした。その一事例として、本報告では小学校での授業実践の結果について述べる。目に見えない空気や二酸化炭素を題材として実施した授業である。具体的には、空気のイメージについて子どもたちに想像力を発揮してもらい、児童たちによるディスカッション活動や追究活動で進める授業を実施することにより、子どもたちの科学的思考が駆使されるであろうと仮定して、授業実践を行った。実践を通して、子どもたちの経験や現有の知識に基づく予想や発想を重視すること、自分の考えを表明すること、班や学級全員でのディスカッション、実験観察による検証、子ども自らによる結果の評価などの活動が取り入れられることによって、子どもたちは授業におもしろさを感じ、科学的思考が働かせられると提言した。
Journal
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- JSSE Research Report
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JSSE Research Report 19(4), 1-6, 2005
Japan Society of Science Education