587. 手取層群, 石徹白亜層群(下部白亜紀)から葉縁に棘のあるソテツ状葉の発見

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • 587. THE DISCOVERY OF THE CYCAD-LIKE LEAFLETS WITH TOOTHED MARGIN FROM THE LOWER CRETACEOUS ITOSHIRO SUB-GROUP, THE TETORI GROUP, CENTRAL HONSHU, JAPAN

この論文をさがす

抄録

筆者らは1965年, 手取川支流目附谷川上流に露出する桑島砂岩・頁岩互層相当層から, 葉縁にいちじるしい棘のあるソテツ状葉標本2個を採集した。現生ソテツ類において, とくにいちじるしい棘のある属はEncephalartosであるとされているが, 全縁の種もあり, またStangeria, Bowenia, Zamia, MacrozamiaおよびMicrocycasなどにも棘または鋸歯のあるものが多く, 棘や鋸歯があるというだけで属を識別する根拠とはならない。しかし化石ソテツ状葉で棘や鋸歯のある例は少なく, 筆者らの標本は, 1962年, VAKHRAMEEVによってヤクーツク付近の下部白亜系から報告・記載されたNeozamites属に一致する。この属は沿海州やレナ川中流地域の下部白亜系から3種が知られているが, ここに記載する標本はそのどれとも一致しないので, Neozamites elongata sp. nov.として報告する。この属はシベリア植物群の主要要素とされている。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680408690176
  • NII論文ID
    110002702954
  • NII書誌ID
    AA00867896
  • DOI
    10.14825/prpsj1951.1971.84_190
  • ISSN
    21860963
    00310204
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ