リソース指向分散環境RODSの提案と実現

書誌事項

タイトル別名
  • An Implementation of Resource Oriented Distributed Euvironment RODS
  • 分散処理

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抄録

分散環境におげる処理の分散と資源の集中管理はそれぞれ排反する側面を特ち、従来独立に検討が進められてきた。ここでは、処理の分散と資源の管理を協調させたオブジェクト指向分散環境として“リソース指向分散環境(RODS)”を提案する。RODSの特徴は、オブジェクトに二つのインタフェースを持たせていることである。一つは、サービスインタフェースであり、従来の分散環境で実現されているインタフェースである。もう一つが管理インタフェースであり、RODS内のオブジェクト管理機構からオブジェクトを制御したり、オブジェクト管理機構に対してオブジェクトから情報を通知するためのインタフェースである。この二つのインタフェースを持たせることによって、オブジェクトはあるサービスを提供するサーバであり、かつある資源を管理する管理機構となる。この結果、資源の管理を含むアプリケーションの開発を容易に行うことができる。また、RODSのオブジェクト管理機構は、オブジェクトに関する管理情報に墓づいて、クライアントからの要求メッセージを最適なサーバオブジェクトに配送する機能を特っている。この結果、効率の良い分散処理が可能となる。RODSの試作を行い、その機能および性能的な評価を行った結果、処理が分散しており資源の管理が重要なアプリケーションにおいて十分実用的な結果が得られた。

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参考文献 (14)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050564287841267584
  • NII論文ID
    110002722515
  • NII書誌ID
    AN00116647
  • ISSN
    18827764
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00014459/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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