気道閉塞性ポリープ状病変に対する気管支鏡下高周波スネアの有用性と安全性

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  • Use of an Electrocautery Snare Through a Flexible Bronchoscope in Patients With Airway Obstructing Polypoid Tumors

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抄録

背景.高周波スネアによる気管支鏡下治療は,気道閉塞性ポリープ状病変に対する有用な治療法の一つである.気管支鏡下ポリペクトミーは簡便な手技であり,比較的高額な設備・備品を必要としない方法である.症例と結果.気道閉塞性ポリープ状腫瘍による呼吸器症状を有する8症例に対して,全身麻酔または局所麻酔管理下に気管支鏡下高周波スネアを施行した.8例中7例で呼吸困難や無気肺の改善を認めた.8症例中1例にレーザー凝固術による止血を要する出血を認めた.4例では高周波スネア後肺癌に対して追加治療が施行可能であった.気管支内軟骨性過誤腫の1例では完全切除が可能であり,28ヶ月経過後良好である.結論.気管支鏡下高周波スネアは気道閉塞性ポリープ状腫瘍に対する対症(緩和)的あるいは根治的治療法として有用な方法の一つである.

収録刊行物

  • 気管支学

    気管支学 25 (7), 530-537, 2003

    特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

被引用文献 (6)*注記

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参考文献 (8)*注記

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