Cystic Bronchiectasisと診断され5年を経過した肺Atypical Carcinoidの1切除例

• 伊藤 宏之

  神奈川県立がんセンター呼吸器外科

• 中山 治彦

  神奈川県立がんセンター呼吸器外科

• 藤田 敦

  神奈川県立がんセンター呼吸器外科

• 石和 直樹

  神奈川県立がんセンター呼吸器外科

• 池原 瑞樹

  神奈川県立がんセンター呼吸器外科

• 田中 学

  神奈川県立がんセンター呼吸器内科

• 山田 耕三

  神奈川県立がんセンター呼吸器内科

• 野村 郁男

  神奈川県立がんセンター呼吸器内科

• 野田 和正

  神奈川県立がんセンター呼吸器内科

• 亀田 陽一

  神奈川県立がんセンター病理部

• 密田 亜希

  神奈川県立がんセンター病理部

書誌事項

タイトル別名

• A Case of Bronchial Atypical Carcinoid Recognized Five Years after Diagnosis as Cystic Bronchiectasis

抄録

症例は34歳男性。5年前に近医で右肺野の腫瘤陰影を指摘され, mucoid impactionを伴ったcystic brochiectasisと診断された。1999年3月, 健康診断で胸部異常陰影を再度指摘され, 4月26日に当院を紹介受診した。胸部CTでは, 右B^6bを中心に経約4cmの気管支に沿って拡がる樹枝状の, 内部に一部空洞を伴った充実性腫瘤陰影を認めた。この空洞にcystic brochiectasisに特徴的所見とされるair fluid levelがないことから, 気管支鏡検査を行ったところ, B^6内腔を閉鎖する赤紅色の易出血性のポリープ状腫瘤を認め, 生検によりatypical carcinoidと診断された。6月10日, 右下葉切除およびR2a郭清を施行した。摘出標本の病理組織所見においても, B^6より出現した腫瘍が気管支を拡張しつつ, 長軸方向への気管支内発育をし, 樹枝状の形態をとっていたことが確認された。また画像上腫瘍内部に認められた空洞は, 腫瘍末梢の嚢状の拡張気管支であることが判明した。

収録刊行物

• 気管支学

  気管支学 22 (2), 132-135, 2000

  特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

キーワード

• 非定型カルチノイド
• 気管支内発育
• 嚢状気管支拡張症

詳細情報

• CRID: 1390282679721862144
• NII論文ID: 110002815133
• NII書誌ID: AN00357687
• DOI: 10.18907/jjsre.22.2_132
• ISSN: 21860149
• ISSN: 02872137
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2000206594
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可