右上葉気管支内をポリープ状に発育した, 腺扁平上皮癌の 1 例

• 可児 久典

  名古屋市立大学医学部第2外科

• 山川 洋右

  名古屋市立大学医学部第2外科

• 丹羽 宏

  聖隷三方原病院聖隷呼吸器センター外科

• 桐山 昌伸

  名古屋市立大学医学部第2外科

• 深井 一郎

  名古屋市立大学医学部第2外科

• 近藤 知史

  名古屋市立大学医学部第2外科

• 斉藤 雄史

  名古屋市立大学医学部第2外科

• 佐々木 秀文

  名古屋市立大学医学部第2外科

• 横山 智輝

  名古屋市立大学医学部第2外科

• 藤井 義敬

  名古屋市立大学医学部第2外科

書誌事項

タイトル別名

• A Case of Adenosquamous Carcinoma of the Lung with Endobronchial Growth

抄録

症例は, 54歳の男性。1996年5月より咳嗽, 喀痰が出現し, 人間ドックにて胸部異常陰影を指摘されたため, 当科紹介受診となった。喀痰細胞診でClass V(腺癌), 気管支鏡検査では, 右上葉気管支入口部にポリープ状の腫瘍をみとめ, 生検で扁平上皮癌の診断を得た。このため右肺上葉原発の扁平上皮癌の診断で, 6月18日右上葉楔状切除術を施行した。術後の検索にて, 腫瘍は右S^2原発の腺扁平上皮癌で, 気管支内腔をポリープ状に発育しており, pT2N0M0 stage Iであった。気管支内腔をポリープ状に進展する腫瘍は原発性肺癌, カルチノイド, 転移性肺腫瘍等でみられるが, 肺癌の場合は扁平上皮癌が大半を占める。腺扁平上皮癌はその頻度も少なく, 内視鏡的所見や発育形態も定かではない。本例は末梢から発生し気管支内腔をポリープ状に進展した腺扁平上皮癌として, 興味のある症例であると思われた。

収録刊行物

• 気管支学

  気管支学 19 (5), 414-417, 1997

  特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

キーワード

• 肺癌
• 腺扁平上皮癌
• 気管支内発育

詳細情報

• CRID: 1390282679723448192
• NII論文ID: 110002820300
• NII書誌ID: AN00357687
• DOI: 10.18907/jjsre.19.5_414
• ISSN: 21860149
• ISSN: 02872137
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1998005683
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可