分散処理環境におけるネットワークアクセス制限の実現法

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タイトル別名
  • An Approach to Realize Network Access Restriction in a Distributed Enviroment

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抄録

現在, 大学や企業で広く普及している分散処理環境において, ネットワークの利用がますます重要視されている. 特に, ネットワークの拡張により, 電子メイルや電子ニュースによる情報交換も活発に行なわれている. しかし, 分散処理環境の規模が大きくなるにつれて, ネットワークの利用をどのように管理するかが問題となってきている. 九州工業大学では, 教育用ワークステーションからの広域ネットワークのアクセスを禁止している. これは, ネットワークの利用マナーを教育する前に, 広域ネットワークを利用させるべきではないという判断からである. しかし, 専門教育用ワークステーションにおいては, 広域ネットワークの利用を認めている. 現状では, ネットワークのアクセス範囲は, 利用者毎に制限できるわけではなく, 利用するワークステーションごとに決めざるをえない. このことは, 広域ネットワークの利用権利を持った利用者であっても, 利用するワークステーションによっては, ネットワークを利用できないという不便さを招いている. 本論文では, 従来, ハードウェアごとに管理されていたネットワークのアクセス範囲を利用者毎に設定できる方法について述べる. この方法により, 管理者はネットワークの形態による管理からより自由度の高いネットワークアクセスの管理を行なうことができる.

収録刊行物

  • 全国大会講演論文集

    全国大会講演論文集 第48回 (ネットワーク), 325-326, 1994-03-07

    社団法人情報処理学会

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