PIMOSのセルフ・コンパイラ

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  • Implementing KL1 self compiler on PIMOS

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新世代コンピュータ技術開発機構においては、第五世代計算機研究開発プロジェクトの中核テーマとして並列推論マシンと並列アプリケーション・ソフトウェアの開発が行われている。このプロジェクトの中期には、並列推論マシン・マルチPSIと、並列論理型OS・PIMOS、その他幾つかのアプリケーション・プログラムなどが開発された。これらのOSやアプリケーション・プログラムの記述は、核言語KL1でなされている。核言語KL1は、並列論理型言語Guarded Horn ClausesのサブセットであるFlat GHCに基づいて設計された並列論理型言語である。KL1で記述されたソース・プログラムは、コンパイラにより、KL1-Bと呼ばれる抽象機械語にコンパイルされる。このようなコンパイラとしてはこれまでに、Prolog版、ESP版などが開発され用いられているが、今回、PIMOSの一部としてマルチPSI本体上で動作するKL1セルフ・コンパイラの作成を行った。KL1セルフ・コンパイラは、それ自身がKL1で記述されたコンパイラで、マルチPSIの本体上でコンパイラ自身分散され、並列に実行できる。本稿では、このKL1セルフ・コンパイラの構造と、その並列性について述べる。

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