意味再解析を考慮したGHCによるLanguage-orientedEditorの研究

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  • Re-evaluation mechanism for Language-oriented Editor using GHC

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抄録

我々は、編集時に誤りを発見し、誤り訂正処理をユーザーと対話形式で行なうLanguage-oriented Editor(以下L.o.E.と略す)を研究・開発してきた。これは、特定の言語に限定されることなく、対象言語に特有の構文・意味規則などの知識を利用することによって、編集の段階で構文・意味誤りの発見やその回復支援を行なうことでプログラム開発環境を強化し、ソフトウェアの生産性の向上を目的とした言語指向エディタである。これまでのシステムでは、属性文法を限定節文法DCGで表現した記述に誤り診断・回復記述を付加したものを知識として蓄え、これに基づいたPrologのメタ推論によって実現されていた。その為、誤り診断・回復についての知識記述における負担が大きいこと、逐次処理の為、バックトラックを用いた誤り回復処理により、解析空間が大きくなることなどが問題とされていた。そこで、本システムでは並列論理型言語CHCを用いることにより、構文解析と意味解析の並列実行、複数の誤りに対する指摘、再解析の範囲の縮小などを実現できるようにした。ここでは、意味解析及び再解析を中心に報告する。

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