話し手の音声のON-OFF・呼吸と聞き手の呼吸との引き込み現象の分析 Analysis of the Entrainment Between a Speaker's Burst-Pause of Spech and Respiration and a Listener's Respiration

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抄録

対面コミュニケーションにおいては対話者相互に音声と表情・体動が同期する引き込み現象が存在し、より深い円滑なコミュニケーションに重要な役割を果たしている。この現象のメカニズムの解明は、人間との円滑なインタラクションが不可欠なテレビ会議システムをはじめとする各種コミュニケーションシステムの評価・開発に新たな道を開くものと期待される。著者らは、この対話者相互の引き込み現象を定量化する分析手法を提案し、システム論的にモデル化して、音声入力に対する視覚情報フィードバックシステムを開発し、その有効性を示してきた[1]。さらに対話者の対話時の生理的・情動的側面での引き込み現象に着目し、自律神経活動を反映する心拍間隔変動に基づいて引き込み現象を分析評価し、円滑なインタラクションでは情動まで含めた生理的側面での引き込み現象が生じていることを示唆する事例を得た[2]。発話時の音声のON-OFF (パーストポーズ)の区切りは呼気段落区分と呼ばれ、呼吸と密接な関係がある。また呼吸と心拍間隔変動とは、心拍間隔が呼気には長く、吸気には短くなることが知られており、これらの関係が対話時の心拍間隔変動の引き込み現象の生起に起因していると推定される。武道、カウンセリングにおいても呼吸、間合いが重要視されており、むしろ呼吸の引き込みが重要な役割を果たしていると考えられる。本論文では、対面及び非対面での話し手の音声のON-OFF・呼吸と聞き手の呼吸との引き込み現象を分析評価し、コミュニケーションにおける呼吸が合うことの重要性を示している。

収録刊行物

  • 全国大会講演論文集

    全国大会講演論文集 第54回(インタフェース), 9-10, 1997-03-12

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110002890865
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00349328
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    Conference Paper
  • データ提供元
    NII-ELS  IPSJ 
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