MKngプロジェクトにおけるマルチメディア技術 : 動的QOS制御のための資源交渉手法の提案

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  • Multimedia Technology in the MKng Project : A Resource-Negotiation Method for Dynamic QOS Control

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抄録

慶応大学を中心に行われている次世代マイクロカーネル(MKng)研究プロジェクトでは, Real-Time Machマイクロカーネルをベースに各種処理のための拡張を行っている。このプロジェクトのサブテーマの一つに, マルチメディア処理の動的QOS制御のためのサポートがある。マルチメディアデータを計算機上で扱う場合, 各メディアのもつ時間的制約を守りながら処理を進める必要がある。そのためには, CPUやネットワーク等の計算機資源を確保し処理の保証を行わなければならない。しかし, 複数のマルチメディア処理を同時に行う場合等, 必要十分な資源が確保できない状況も生じ得る。このような場合, マルチメディア処理のようなソフトリアルタイム処理では, 使用可能な資源量に応じて処理のサービスの質(QOS: Quality of Service)を動的に変更し, 時間制約を守りつつ処理を継続することが可能である。しかし, このような動的QOS制御を実現するためには, アプリケーションレイヤが必要な資源量を見積もり, システムと交渉していける新しい資源管理フレームワークが必要となる。本稿では, そのようなフレームワークの実現にあたって考慮すべき問題点について述べ, それらを解決するための資源管理モデルについて提案する。

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