透過型HMDとCRTの併用による重畳表示環境の有効性の一検討

Bibliographic Information

Other Title
  • An empirical study of overlaid views using a see-through head-mounted display and CRT togther

Search this article

Abstract

World Wide Webの急速な普及や電子図書館の実現など, 計算機上で利用できる情報の大規模化が進んでいる. このため, ユーザが必要な情報を素早く見つけ出すための情報提示手法が望まれている. そこで, ユーザの興味に応じた情報のフィルタリング手法や, 効率良く情報全体をユーザに提示するための3次元的な視覚化手法などが盛んに研究されている[1]. これらの手法は限られた作業領域で効果的に情報を提示し, 注目する部分については詳細を観察できるようにする. しかし, 限られた領域にあまりに多くの情報を提示すると, 提示領域内が繁雑になり, かえって情報を見づらくする. そこで, 著者らはこれまでに, CRTに提示される作業領域を透過型HMDによる仮想環境により拡大する手法として, 重畳表示環境を提案してきた[2]. 重畳表示環境では透過型HMDにより提供される仮想空間によって広い作業領域を提供し, 同時に, デスクトップ上での文書情報の閲覧など, 高い解像度を必要とする作業のための高解像度の領域も提供する. 本稿では, 重畳表示環境の実現方法と特徴について述べ, 被験者実験によりその特微がうまく利用されるかを確認する.

Journal

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top