金蒸着光ファイバー屈折率センサーシステムによるアルコールの定量分析

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タイトル別名
  • Analyses of alcohols using a gold-deposited optical-fiber refractive index sensor system
  • キン ジョウチャク ヒカリ ファイバー クッセツリツ センサー システム ニ ヨル アルコール ノ テイリョウ ブンセキ

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抄録

露出させた光ファイバーのコア上に金を45 nm蒸着し,表面プラズモン共鳴現象(SPR)を利用するセンサーを用いて,角度変化や波長掃引の必要がない屈折率測定装置を構築した.そして,様々なアルコールの定量分析により装置の性能評価を行った.フェネチルアルコールを用いて応答時間と検出限界に関する検討を行ったところ,0.4分以内に0.5体積% 以下,屈折率0.0012の変化を検出できた.濃度と透過光強度の関係から,0~5% の濃度範囲において傾きが負で相関係数0.998の検量線が得られた.60% のエタノール水溶液を5回測定した際の相対標準偏差は2% であった.12種類のアルコールの濃度に対する透過光強度の関係は,各々のアルコールで異なった曲線となったが,屈折率に対する透過光強度の関係は,すべてのアルコールに対して屈折率約1.37に最小値を持つ曲線になった.この最小値を示す屈折率は,金薄膜の膜厚に依存し,目的とする試料の屈折率に応じてその膜厚を変えることにより,最適な応答特性を持つセンサーを作製できることが分かった.<br>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 52 (6), 433-438, 2003

    公益社団法人 日本分析化学会

被引用文献 (13)*注記

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参考文献 (26)*注記

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