同位体希釈/マイクロ波誘導プラズマ質量分析法による水試料中のモリブデンの定量

  • 白崎 俊浩
    (株)日立サイエンスシステムズ テクノリサーチセンタ:312-8504 茨城県ひたちなか市市毛882
  • 坂元 秀之
    (株)日立サイエンスシステムズ テクノリサーチセンタ:312-8504 茨城県ひたちなか市市毛882
  • 中口 譲
    近畿大学理工学部化学科:577-8502 大阪府東大阪市小若江3-4-1
  • 平木 敬三
    近畿大学理工学部化学科:577-8502 大阪府東大阪市小若江3-4-1

書誌事項

タイトル別名
  • Determination of molybdenum in water samples by isotope-dilution/microwave induced plasma mass spectrometry.
  • ドウイタイ キシャク マイクロハ ユウドウ プラズマ シツリョウ ブンセキホウ ニ ヨル ミズ シリョウ チュウ ノ モリブデン ノ テイリョウ

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抄録

同位体希釈/マイクロ波誘導プラズマ質量分析法(MIP-MS)による水試料中のモリブデンの定量方法について検討した。98Mo/97Mo比を測定し,MIP-MS装置のスキャン条件,試料中のモリブデンの濃度,同重体の影響,共存元素の影響について,最も精度良く同位体比が得られる条件を検討した。その結果,モリブデン濃度10μg/l以上のときに,98Mo/97Mo比が精度1.0%以内で測定できる条件を見いだした。また,海水など共存塩の濃度が高い試料を分析する場合には,8-キノリノール-ジイソブチルケトン抽出系と同位体希釈/MIP-MSを組み合わせることによって,精度良く分析できることを示した。確立した分析方法をTrace Elements in Water(NIST SRM 1643c,1643d)及びOpen Ocean Seawater(NRCC NASS-4),Nearshore Seawater(NRCC CASS-3)に適用したところ,得られた分析値は保証値とよく一致した結果を得た。

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 49 (3), 175-179, 2000

    公益社団法人 日本分析化学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (19)*注記

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