2‐アミノエタンチオール塩酸塩を用いるカチオン性金ナノ粒子の調製法

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  • 河野 喬仁
    長崎大学大学院生産科学研究科物質工学専攻
  • 堀口 諭吉
    九州大学大学院工学府材料物性工学専攻
  • 新留 康郎
    九州大学大学院工学府材料物性工学専攻 九州大学大学院工学研究院応用化学部門
  • 新留 琢郎
    九州大学大学院工学府材料物性工学専攻 九州大学大学院工学研究院応用化学部門
  • 山田 淳
    九州大学大学院工学府材料物性工学専攻 九州大学大学院工学研究院応用化学部門

書誌事項

タイトル別名
  • Preparation of Cationic Gold Nanoparticles in Aqueous Solutions of 2-Aminoethanethiol Hydrochloride
  • 2-アミノエタンチオール塩酸塩を用いるカチオン性金ナノ粒子の調製法
  • 2 アミノエタンチオール エンサンエン オ モチイル カチオンセイキン ナノ リュウシ ノ チョウセイホウ

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抄録

アミノエタンチオール塩酸塩(AET)共存下で塩化金酸を還元することにより,金ナノ粒子が得られることが分かった.塩化金酸とAETの濃度を変化させて,金ナノ粒子が生成する条件を検索した.塩化金酸とAETの濃度比がおおよそ1 : 1.5の場合に安定な金ナノ粒子が生成することが明らかになった.生成した金ナノ粒子はプラスのゼータ電位(+23~+84 mV)を示すことから,粒子表面にAET由来のアンモニウム塩を有するカチオン性金ナノ粒子であることを確認できた.チオール末端ポリエチレングリコール化合物(PEG-SH)を共存させた反応溶液を用いても,粒子が生成する濃度比範囲はあまり変化しなかったが,沈殿に至るような大規模な凝集体形成は抑制された.また,PEG-SHの添加によって,生成する粒子の平均粒径が大きくなること,ゼータ電位が小さくなること(+7~23 mV)が分かった.PEG-SHはAETと競争的に金ナノ粒子に吸着し金ナノ粒子の分散安定剤として機能することが明らかになった.<br>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 54 (6), 521-526, 2005

    公益社団法人 日本分析化学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (21)*注記

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