東京湾人工渚におけるアサリ(Ruditapes philippinarum A.adames et reeve.)の個体群動態

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タイトル別名
  • Population dynamics of Ruditapes philippinarum in the man-made seashores of Tokyo Bay
  • トウキョウワン ジンコウ ナギサ ニ オケル アサリ Ruditapes philippinarum A adames et reeve ノ コタイグン ドウタイ

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抄録

東京湾の人工渚におけるアサリの個体群動態と生残規定要因について2002年から2003年にかけ調査した。春に産卵された浮遊幼生は秋には生殖が可能になり,翌年の春には産卵を行っていると見られた。葛西海浜公園では2002年, 2003年ともに着底後のアサリの個体数減少が見られ,大雨時の河川水の流入に伴う塩分濃度の低下が主な生残規定要因として考えられた。また,幕張の浜では浮遊幼生は供給されているにもかかわらず,稚貝が見られなかったことから,波浪の影響, 青潮の影響が考えられた。これに対し,金沢海の公園,小櫃川河口干潟はアサリの個体数は安定していた。これらのことから,東京湾におけるアサリの生息条件は多様であり,生息地を再生するためには,その場に応じた対処が必要と考えられた。

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