自然な発話に対するアプローチ-現状と今後の研究課題-
-
- 岡田美智男
- NTT基礎研究所情報科学研究部
書誌事項
- タイトル別名
-
- How can we cope with the difficulties in interpreting spontaneous speech?
この論文をさがす
抄録
自然な発話(spontaneous speech)に対してどのようなアプローチを取るかは,各々の研究者が「自然な発話」をどのようなものとして認識しているか,という様々な"「自然な発話」像"に依存する.本稿では,これまで「発話」はどのようなものとして認識されてきたかを「発話生成の研究」の流れを辿りながら概観してみたい.また,発話生成研究の流れに対比させながら,発話を解釈するためのアーキテクチャの研究の流れと今後の研究課題を探りたい.特に,これまでのアプローチが基本的に「情報処理的なアプローチ」に基づいていることを指摘し,例えば「創発的な振舞い」という観点から,「自然な発話」における様々な振舞いを見直してみる.そして,それらの「自然な発話」像に基づいて,今後の「自然な発話」に対する研究課題を整理してみたい.また,我々はこれまで「協応構造」を中心的な概念として捉え,「聞き耳をたてるコンピュータ」,「口ごもるコンピュータ」の研究を進めてきた.「聴く」ということ,「話す」ということ,「対話」,「マンマシンインタラクション」について,我々の新たなアプローチについて簡単に紹介したい.
収録刊行物
-
- 音声言語情報処理
-
音声言語情報処理 SLP 1-6, 1994
一般社団法人情報処理学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1572261552098703872
-
- NII論文ID
- 110002916847
-
- NII書誌ID
- AN10442647
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- CiNii Articles