循環構造に適用可能な参照カウント方式GC
書誌事項
- タイトル別名
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- A GC algorithm based on Reference Counting able to collect cycles
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抄録
本稿では,循環参照カウント方式(CRC)を基礎とする新しいGCアルゴリズムCRC_<IW>を提案する.CRCは,ポインタによる循環構造も含めた任意の使用不能なメモリブロック(オブジェクト)を回収可能なGC方式であるが,対象言語がコンビネータに制限されること,循環構造を管理するアルゴリズムが逐次的であることという二点により,並列マシン上の一般の高級言語にはそのまま適用できなかった.CRC_<IW>は,各オブジェクトに順序数を与えることで任意の言語に適用可能とし,複数のプロセスによって並列に循環構造を管理するようアルゴリズムを拡張している.さらに,分散メモリを持つ並列マシンにおいてGCによる通信オーバーヘッドを低減するために,参照を3タイプに分けて管理することと各参照に重みを与えることが考察される.
収録刊行物
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- 情報処理学会研究報告. 記号処理研究会報告
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情報処理学会研究報告. 記号処理研究会報告 93 (81), 17-24, 1993-09-17
一般社団法人情報処理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1573950401960867840
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- NII論文ID
- 110002929388
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- NII書誌ID
- AN10112573
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles