KLICにおけるゴール・スケジューリング最適化

書誌事項

タイトル別名
  • The Optimization of Goal Scheduling on KLIC

この論文をさがす

抄録

並列論理型言語KL1では、ーつ一つのゴールが並行実行の単位であるため、その細粒度の並行性制御に伴うオーバヘッドが速度低下を引き起こしている。そこで本研究では、逐次実行が最適であるようなシーケンスを並行実行の単位とする最適化手法を提案する。本手法では、KL1プログラムを静的に解析し、半順序の依存関係がなりたつゴールの集合を求める。これを用いて、プログラムをスレッドと呼ぶ逐次実行が最適なゴール系列に分割する。スレッド内は逐次実行を行うように静的にスケジューリングされ、各々のスレッドは並行実行の単位として動的にスケジュールされる。ー方、実行時の並列性の低下を最小限にとどめるため、要求されたデータを生成するスレッドを優先的にスケジュールするような動的なスケジューリング機構を導入する。この最適化をICOTで開発されたKL1処理系KLIC上に実装し、簡単なプログラムで性能評価を行ったところ、実行速度で約1.7倍の速度向上が達成された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573950401960917632
  • NII論文ID
    110002929559
  • NII書誌ID
    AN10485570
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

問題の指摘

ページトップへ