ファジィ推論を用いた動的パラメトリックGAによる配電損失最小化問題の解法

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タイトル別名
  • A Novel Method for Distribution System Loss Minimization Problem Based on Dynamic Parametric GA Using Fuzzy Reasoning Rules
  • ファジィ スイロン オ モチイタ ドウテキ パラメトリック GA ニ ヨル ハイデン ソンシツ サイショウカ モンダイ ノ カイホウ

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抄録

<p>配電系統全体における配電損失が最小となるように区分開閉器の開放位置を決定する配電損失最小化問題は一種の組合せ最適化問題であり, 系統規模が大きくなると探索を必要とする組合せの数が膨大となる.これまでも数多くの手法が提案されているが計算時間および解の精度の点で問題が残されており, 実規模系統への適用は困難であった.この問題を解決するために, 我々は先に配電損失最小化問題の実行可能解ならば必ず満たす4つの必要条件を考慮して, これらの条件をGAの個体表現や各遺伝的操作に取り入れることによって, 解の探索中に閉路, 停電区間を含む実行不可能解が不用意に生成されることを抑制したGAによる配電損失最小化問題の解法を提案した.ただ, この解法で用いたGAにおいても, 通常のGAと同様に交叉率, 突然変異率, 個体数といった遺伝的パラメータの値は全世代を通して一定値に固定していたため, 大規模な配電損失最小化問題に適用した場合, 最適解を獲得する割合が減少する傾向があった.そこで, 本論文では先に我々が提案した解法に高木らによって提唱された動的パラメトリックGAの考えを導入して, 遺伝的パラメータの値を各世代の探索状況に応じてファジィ推論によって自動的に調整できるように改良した新たな解法を提案する.さらに, 本解法を種々の配電系統を用いて適用実験を行うことにより, 本解法は高い確率でしかも高速に最適解を獲得することができ, 実規模系統の配電損失最小化問題にも十分通用することを明らかにする.</p>

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参考文献 (17)*注記

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