手掌部の刺激による正中神経の逆行性感覚神経伝導検査に関する報告

書誌事項

タイトル別名
  • Palmar Stimulation for Antidromic Median Sensory Nerve Conduction Studies
  • シュショウブ ノ シゲキ ニ ヨル セイチュウ シンケイ ノ ギャッコウ セイカンカク シンケイ デンドウ ケンサ ニ カンスル ホウコク

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抄録

正中神経感覚神経伝導検査の手掌部刺激は, 刺激部位, 記録部位が統一されていない. 手掌の刺激部位を定め, 逆行性感覚神経伝導検査を施行した. 記録電極は中指掌側近位指節関節付近に設置した. 刺激電極は手掌部, 手関節部, 肘関節部に設置した. 立ち上がり潜時の平均は, 手掌部で1.14 msec, 手関節部で2.39 msec, 肘関節部で5.98 msecであった. 頂点潜時の平均は, 手掌部で1.66 msec, 手関節部で3.00 msec, 肘関節部で6.82 msecであった. 振幅の平均は, 手掌部で75.3 μV, 手関節部で54.3 μV, 肘関節部で27.9 μVであった. 感覚神経伝導速度の平均は, 記録電極-手掌刺激部間で61.9 m/sec, 記録電極-手関節部間で58.6 m/sec, 記録電極-肘関節部の間62.7 m/secであった. 健常人において, 手根管付近で神経伝導速度の低下や振幅の低下をきたす何らかの要因が存在することが示唆された.

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