モジュール交換方式を用いた国際遠隔授業の取り組み

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タイトル別名
  • An Approach to International Distance Learning Through Module Exchange System
  • モジュール コウカン ホウシキ オ モチイタ コクサイ エンカク ジュギョウ ノ トリクミ

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抄録

近年, 海外の大学との国際遠隔教育の必要性が高まっている.国際遠隔教育の実施には, 互いにニーズがあること, メリットがあること, 負担が過大でないことなどが重要である.そこで本研究では, このような条件を満たす一方策としてモジュール交換方式を提唱した.この方式は, 必要な授業のみをお互いに提供しかつ受け取ることを可能とするものであり, 遠隔共同授業の方式とは異なっている.平成14年から15年にかけて, 岐阜大学とオーストラリア・シドニー大学との間でモジュール交換方式を用いた遠隔授業がそれぞれ2回行われた.これより, モジュール交換方式による国際遠隔授業の可能性が実証された.しかし, この方式では授業の供給者と受給者が同じであるとは限らず組織内での理解と協力が必要であること, 受講生に対して授業科目の中での遠隔授業の位置づけを明確にする必要があることが指摘された.また, 授業の概要をまとめたハンドアウト等の資料を事前に配布し予習させることなど, 今後の改善点も明らかになった.

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