歯質接着性セメントの接着強さの経時的変化

書誌事項

タイトル別名
  • Endurance of Adhesive Strength of Dental Adhesives
  • 第1報 サーマルサイクル試験条件の設定
  • 1. Creation on the Testing Condition of Adhesive Strength Deterioration

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抄録

現在のところ, 歯科用セメントの接着強さの耐久性についての規格は定められていない.そこで, サーマルサイクル方式による試験法についての試験条件の設定について種々検討したところ, 次のように結論づけられた.<br> サーマルサイクル温度は, 口腔内環境により近い条件ということで, 5℃と60℃とすることが望まれる.しかし, セメントが口腔内で実用される場合よりもやや厳しい条件であるように思われる.<br> 各浴槽への試験片の浸漬時間は, 15〜30秒が適当である.<br> サーマルサイクル速さは1日約1, 000回が望ましい.<br> 被着材に人歯の代りに牛歯を用いても接着強さに大きな差異はないようである.

収録刊行物

  • 歯科材料・器械

    歯科材料・器械 5 (5), 660-665, 1986

    一般社団法人 日本歯科理工学会

被引用文献 (3)*注記

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