歯科鋳造における凝固シミュレーションの検討 : 第1報 金型より作成したフルクラウンモデルの凝固時温度変化について

• 永沢 栄

  松本歯科大学理工学教室

• 洞沢 功子

  松本歯科大学理工学教室

書誌事項

タイトル別名

• Studies on the Simulation for Solidifying-process of Dental Castings(Part 1) : The Variation of Temperature of Simply Modified Dental-Casting-Full-Crowns at Solidification Time

抄録

単純化された歯科フルクラウン鋳造体の, 凝固時における温度変化を有限要素法によりシミュレーションした結果, 以下の結論を得た.1)鋳造体におけるニッケルクロム合金と, 金銀パラジウム合金の凝固過程には大きな違いが存在する.2)ニッケルクロム合金の凝固時には, その部位により大きな温度差がある.この温度差は, ニッケルクロム合金の凝固区間における熱伝導率が低いことに原因している.3)凝固時における, 金銀パラジウム合金鋳造体の温度は, 部位によらずほぼ一様である.4)薄いニッケルクロム鋳造体の場合には, 部位による温度差は極端に増大する.5)有限要素法による歯科鋳造の凝固過程に対するシミュレーションは有効である.

収録刊行物

• 歯科材料・器械

  歯科材料・器械 5 (4), 497-505, 1986

  一般社団法人 日本歯科理工学会

キーワード

• 凝固
• 歯科鋳造
• シミュレーション
• 有限要素法(F.E.M)
• ニッケルクロム合金
• 金銀パラジウム合金

詳細情報

• CRID: 1390282679187401088
• NII論文ID: 110002987896
• DOI: 10.18939/jjdm.5.4_497
• ISSN: 21884188
• ISSN: 02865858
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1987088333
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可