付加型Silicone印象材に関する研究 : 第2報 3種の付加型Silicone印象材による石膏歯型の寸法精度と粘弾性の関連について

• 大澤 雅博

  新潟大学歯学部歯科保存学第一教室

• FINGER Werner

  Department of Technology, Royal Dental College, Copenhagen

書誌事項

タイトル別名

• Study on Addition-type Silicone Impression Materials : Part 2.Relationship Between Accuracy of Stone-Casts and Rheological Properties

抄録

収縮挙動の異なった3種の付加型Silicone印象材を用いて, トレー内における印象材の実際的な収縮および自由な線収縮が測定された.次いで, 硬化途中の印象材の粘弾性がOscillating RheometerとCone-plate Rheometerにより調べられ, それらの関連が種々検討され, 次の知見が得られた.1)印象材の自由な重合収縮とトレー内での実際的な重合収縮とは一致しなかった.2)印象材の自由な重合収縮から, 石膏歯型の寸法精度を予知する事は困難であるが, 印象が歯型材を注入されずに放置された場合には, 自由な重合収縮時のカーブで見られる経時的寸法安定性は得られる歯型の寸法精度に大きな影響を与える.3)印象材の硬化中の流動性が充分高い場合には, 余剰の印象材のCompensating flowにより, 印象内で起る収縮は部分的に補償される可能性が示唆された.

収録刊行物

• 歯科材料・器械

  歯科材料・器械 2 (3), 335-340, 1983

  一般社団法人 日本歯科理工学会

詳細情報

• CRID: 1390001204212545920
• NII論文ID: 110002988901
• NII書誌ID: AN00127279
• DOI: 10.18939/jjdm.2.3_335
• ISSN: 21884188
• ISSN: 02865858
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1984116726
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可