高融点生体用Ti-Ta系合金の融解方法の研究

• 福井 壽男

  愛知学院大学歯学部歯科理工学

• 國井 崇

  愛知学院大学歯学部歯科理工学

• 藤城 吉正

  愛知学院大学歯学部歯科理工学

• 守田 有道

  富士電機ファーネス(株)

• 新家 光雄

  豊橋技術科学大学システム工学系

• 山田 史郎

  愛知医科大学歯科口腔外科

• 長谷川 二郎

  愛知学院大学歯学部歯科理工学

書誌事項

タイトル別名

• Melting Method for Biomedical Ti-Ta Alloy with High Melting Point

抄録

最近チタン-タンタル系合金が歯科用インプラントや整形外科の範疇で研究されている.この種合金は無刺激性で生体親和性に富みさらに優れた機械的性質と高い加工性を有している.この系の合金化は一般に行われているアーク溶解および高周波誘導加熱方法では難しいといわれている.それはチタンとタンタルでは密度が大きく異なりチタンの4.5g/cm³に対してタンタルは16.6g/cm³である.しかもチタンの融点は1, 680℃であるのに対しタンタルの融点は2, 990℃と高くいずれも酸素との反応性が高いためである. 今回我々は85wt%チタン-15wt%タンタルの二元系合金の溶製に高周波誘導加熱方法の一種である浮揚融解法(CCLM)の応用を試みた.浮揚融解法は水冷るつぼに高周波誘導により渦電流を発生させてるつぼに接触しないように合金を浮揚させながら溶解する方法である. この方法で1kgの85wt%チタン-15wt%タンタルの二次元合金の溶製に成功した.この結果CCLMによれば高融点で酸素活性が高く, 密度が大きく異なる金属でも合金化が可能であることが判明した。

収録刊行物

• 歯科材料・器械

  歯科材料・器械 19 (1), 49-55, 2000-01-25

  一般社団法人 日本歯科理工学会

キーワード

• 生体用合金
• 生体用チタン
• 合金融解
• 浮揚融解法

詳細情報

• CRID: 1390845713015605376
• NII論文ID: 110002989203
• NII書誌ID: AN00127279
• DOI: 10.18939/jjdm.19.1_49
• ISSN: 21884188
• ISSN: 02865858
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2000172771
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可